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たまには料理の話を…

最近、ありがたいことに、
同じ業界の方とたくさん出会う機会を
いただきます。

いろんな方とお話しするなかで、
“自分たちはどんな想いを持ってごはんを
作っている”のか、
“蔟の目指している空間”はなんなのか、
とても、問われている気がしています。

もともとはここ、白鷹町の中山で生きていくための生業のひとつとして宿とカフェを、
というのが始まりでした。
食材が溢れているこの地域で、
野菜の可能性広げたい、
野菜の価値観を壊したい、という想いで、
野菜を中心とした料理をお出ししています。

1年やってみて、まだまだ、
ほんとにまだまだだなぁ、と思いつつも、
たくさんの方に蔟のごはんを食べていただき、
“美味しい”のひとことに毎回、
嬉し泣きしております。

長年やってきている先輩方にお会いして、
原点にかえってみました。
“蔟の想いって、なんだろ？”って。

蔟のごはんは、
ドレスアップしていくような
敷居が高いところではなく、
マクロビやヴィーガンという名もなく、
キラキラしておしゃれな空間でもなく、
だけど、日常の食卓に野菜が溢れていて、
愛が溢れていて、想いが溢れている、
そんなごはん、でありたい。

今の社会は、
“良いものは高い”の世界。
良いものを買うことは大事。
今の消費者意識はもっと変わらなければいけない。

だけどそれだけだと、
本当に必要としている人たちに
良いごはんって、届くことはない。

ポテトチップスを1人で食べて
育つ子どもがこの地域にもいるって聞いて、
悲しく、やるせない気持ちになりました。
でも、誰のことも責められません。
悪いのは人じゃなくて、
どうしようもできない社会。

だから蔟は、
ごはんって、暖かくて、
美味しくて、楽しいって、
気づきがある場所になるといいなぁ。
って思っています。

自分たちの目指すべき道が、
少しずつ見えてきて、
スッキリしたような、逆に少し
力を入れ直さなきゃって思ったり、
だけど1番は自分たちのペースでやっていくこと。

久しぶりに、
たくさんの刺激をうけて、
頭がぱんぱんですが、
ありがたいばっかりです。

いつも蔟に遊びにきてくれて
ありがとうございます！

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